こんにちは。
最近おっさんでも気軽にいけそうな日サロをさがしています。
元葬儀屋の人です。
今回は数年前から業界荒らしている定額葬儀仲介サービスがどんなものかを
説明していきます。
一般の人が間違った認識をしていることが多いので、しっかり正していければ
葬儀業界もまだまだ元気にやっていけるのではないかとおもいこんなものを書いてみました。
葬儀の定額仲介サービス業者とは何者か
「定額サービス」というのは読んでそのままですが
「葬儀一式〇〇万円」
「追加費用0円!!」 みたいな
これ以上お金はかからないという謳い文句のサービスのことです。
携帯会社のプランと近いものだと思っていれば多少の不都合も受け入れられるかも。
主に4社「定額仲介業者」では有名な会社があります。
仲介業者ですから、葬儀社ではありません。
問い合わせを受けて登録している葬儀社に依頼する仕事をしています
「葬儀社じゃないの⁉」
私も最初はそう思いました。
葬儀社ではなくただのWEBサイトです。
小さなお葬式
よりそう
イオンのお葬式
終活ねっと
他にもありますが、定額はこのあたりがメインでしょう。
定額でない仲介業者もたくさんあります。
いい葬儀・葬儀レビ・葬儀コンシェルなど。
こちらも葬儀社ではありません。
↑葬儀社紹介サイトです。
依頼から葬儀社決定までの流れ
葬儀仲介業者はこのような流れで葬儀を行っています。
基本的にはこの流れが多いかと思います。
葬儀社が直接依頼者に請求して、手数料を仲介業者に支払うというパターンもありますが
流れに関しては依頼者側としては特に気にする事はありません。
上に貼った画像から分かることは
「仲介業者が葬儀社を選ぶ」という点です。
依頼者は1回数十万円のガチャを引くということになるわけです。
ガチャのハズレを紹介します。
素人葬儀社
まず、葬儀社は開業するのに何にも資格が要らない。
これホントです。
それで何ができるかというと、
とりあえず葬儀社を開業し仲介サイトに登録して、暇なときに依頼を受けるということが可能になったのです。
これで小遣い稼ぎができた時代があったんですよ。
定額プランの仕組みなので、基本的に打ち合わせは日程を決めるだけ。
あと、追加費用が掛かる場合はその説明をする程度で済みます。
当日葬儀スタッフの派遣を依頼すれば一人葬儀社でも十分に対応可能です。
これは少し前の話ですが、そのような業者は少なくなったとは言え、まだ存在する業界の闇です。
仲介サイトが始まったころは素人葬儀社による施行が当たり前のように行われていました。
葬儀に関連する会社が登録している
何社か隠れて葬儀をしている業者は知っていますが、葬儀社の下請け的なひとたち。
葬儀社じゃないけど、流れはなんとなくわかるレベルという感じかな。
小さいホール的な空間を持っている人材派遣会社とか、寝台会社が葬儀部門みたいな感じでやっている事が多いです。
そもそも葬儀社じゃないので葬祭用の貸し式場は借りられません。
何が何でも自社ホールに引き込もうとします。
多少葬儀のノウハウはあるとは思いますが、やるんだったらきちんと「葬儀社」とか、「葬祭部門」を立ち上げて葬儀社と同じ対応ができるようにしてほしいです。
いやはや干される可能性が高いのによくやるな。と感心します。
どちらにも共通して言えることは、葬儀がまともにできない人が来る可能性が非常に高い。
完全なる素人はかなり少なくなったことは実感しますが、葬儀を真面目に考えたいのであれば近所で葬儀社に依頼しましょう。
何も考えずにガチャは回さないですよね。
低確率な上にリセマラできませんから。
じゃあ、葬儀社はどうやって選べばいいのか
私なりの探し方ですが紹介します。
一番スタンダードなのは
〇〇市区町村+葬儀 で検索する。
ネットで探すしかない人はこのような検索方法が良いと思います。
都心部では、仲介業者が検索上位に出てきますがその地域で評判のいい葬儀社も必ず出てくるはずです。
ポイントとしてはあまり広い範囲(〇〇県 葬儀など)で検索しないことです。
葬儀社は地域密着型の商売ですので、予め葬儀を行いたいエリア(故人の地元など)を決めておきましょう。
その地に慣れている葬儀社を選んだ方が地域の風習なども詳しいため、的確なアドバイスを受けることができますし、近隣トラブル防止にも繋がります。
質と価格のバランス
冠婚葬祭の質と価格は比例します。
出来れば3社ほど実際に相談しに行くことをおすすめします。
予算を設定し、しっかり担当者と話し、各社に見積もりを出してもらいましょう。
「その予算内で何ができるか」で決めた方が葬儀の質としては確実に良くなります。
葬儀担当者の人間性
他社にも見積もりをお願いしている旨を伝えた上で話をすると良いです。
他社との相見積もりと聞くとやる気が無くなるような人もいますし、やたらと頑張って
くれる人もいます。
話しやすく、聞きやすい担当者がいいです。
葬儀の知識なんて普通に生きてきたらありませんから
あなたがわからないことを質問してみて印象の良かった葬儀社が間違いないです。
もし、「この会社はすごくおしゃれな祭壇や棺があるけど担当者が苦手だ。」
というような状況になったら、別のスタッフに担当を変えることもできます。
安さで選ぶなら定額仲介業者or区民葬・市民葬が最適
ネットショッピングをする際はアマゾンと楽天と見比べる人がいると思います。
同じ商品なら安い方がいいですよね。
葬儀を安く済ませたい場合は定額仲介業者が間違いないと思います。
葬儀業界のアリエクスプレスです。
登録している葬儀社は、あんなに安い価格で葬儀を行い、更に紹介手数料を仲介業者に支払わなければならない。
全く利益にならないわけです。
葬儀社としてはできるだけ持ち出しを少なくしようとするのが当然になってきますので
これは安かろう悪かろうでもしょうがない選択ではあります。
区民葬・市民葬も同様です。多少のランク分けはされていますが、
どれも非常にさみしい祭壇といった印象を受けます。
※区民葬・市民葬に関しても後日記事にしたいと思います。
これらに関しては、とにかく安くという価格だけで決めるのならおすすめします。
実際すごく安いけど…
やはりネット上では安いと強い。選んでしまう人が多いのは分かります。
しかし、価格だけで何も情緒的な部分が感じられないのです。
ちゃんと公式サイト見ましたか。料金システム理解しましたか。
何か心に残りましたか。
「安い!」だけでしょ。
葬儀を業務的に事務的に決めているのはあなたなのでは?
先ほども言いましたが、冠婚葬祭は基本的に安かろう悪かろうです。
安いってことは「価格なりのことしかしない」ってことです。
なんだか妙に安い中国製品とか買ったことある人は分かるかな。
スタッフの質も悪ければ、客の質も悪い。お互い様なことに気付いてほしいです。
見通しが甘かったって感じたことは記憶に残りますよね。
結婚式とかね。
ただ、私は決して定額仲介業者のことを否定しているわけではありません。
安く済むというのはいいことだと思います。
実際よく対策されたサイトですし。
見えないようになっていますが実際に利用した遺族からのクレームが多かったり批判的な意見が多いことは事実です。
公式サイトのお客様の声とかアンケートは創作できるので参考になりません。
グーグルのクチコミは売上に関わってくるようなコメントを表示しないように対策されているでしょうから、実際の消費者の声はツイッターなのかもしれない。
さいごに
この記事を見て「終活考えてみよう」とか「親のことよくかんがえなきゃ」って思ってくれたら嬉しいです。
実際に調べて比べてみないと各葬儀社の良さとか足りていない部分とかが
見えてくると思います。
そのなかで自分にあった業者を選ぶことができればいいかと。
あと、おひとりさまはお金残しましょう。
死後事務委任とかお金結構かかりますからね。