元葬儀屋が暇なときに書く葬儀とか終活のブログ

葬儀のマナーとか調べればいくらでも出る記事はありません。

東京23区 新型コロナ対応火葬場リスト

以前の新型コロナの記事に引き続き葬儀従事者向けです。

この業界に身を置いているのであれば、今知っておくべき情報が開示されていないので、私が知っている所だけでもまとめておこうと思います。

 

火葬場によって微妙にルールが違うということは要注意です。

東京都の感染予防レベルの発表に際して対応を厳しくしている火葬場も増えています。

私も電話確認等が多く、書面で正式なものを全ての火葬場から頂戴しているわけではないので、間違っていたらTwitterもしくはこのブログのコメントで指摘していただければ幸いです。

 

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落合斎場

新宿区上落合3-34-12

 

遺族の立ち会い・面会不可

立ち会いは業者のみ、1名

 

前日17時までの予約で翌日16時30分頃より火葬

※15時火葬の遺族が解散してからの火葬開始となります。

 

当日予約からの当日火葬はできなくなった。

1日2件対応

安置施設から火葬時間に合わせて直行

式場・霊安室使用不可

 

火葬中は車内で待機

トイレ等は使用できるが可能な限り火葬場内に入らないようにする。

 

戸田葬祭場

板橋区舟渡4-15-1

 

遺族の立ち会い・面会不可

立ち会いは業者のみ、1名

 

戸田は当日受付、当日火葬可能。

16時着棺とのこと。その後15時火葬の遺族が解散するまで待機

 

1日に2件の対応

 

それ以外は落合斎場と同様

 

臨海斎場

大田区東海1-3-1

 

当日受付、当日火葬可能

遺族の立ち会いは可能だが、極力業者1名のみにしてほしいとのこと。

1日1件対応

 

なぜかというと、新型コロナ死亡者の火葬には制限区域が設けられるため、来場しても火葬場内で面会・お別れ・収骨と移動が伴う行為が何も出来ないため。

 

そもそも移動制限があり、制限区域は消毒するとはいえ、濃厚接触者である遺族を日中多くの人が集まる場所に連れて行くという行為自体が問題。

葬儀社としては立ち合いをできるだけしないよう説得することが必要になってくるでしょう。 

 

また、臨海斎場は5区の組合からなる組織のため、組織区5区(港区・大田区・目黒区・品川区・世田谷区)の住民の予約が優先されます。

組織区民外の利用も可能ですが、単純に火葬料が高くなる(4万円→8万円)という点で組織区民外の方にはおすすめしません。

 

23区内でどうしても立ち会いたいという希望であれば臨海斎場です。今のところは…

 

瑞江葬儀所(都立) ※詳細情報調査中

江戸川区春江町3-26-1

 

瑞江に関しては他社スタッフから聞いた話なので、正しい情報ではないかもしれません。

 

9時半の火葬

 

基本的なルールは落合、戸田などと近い。

しかし、葬儀社側が行わなくてはいけない行為が多すぎてスタッフ1人では対応できないそう。

そして通常の営業時間にコロナ死亡者の火葬を組み込んでいるそうです。

通常の火葬時間の前にコロナの枠を設けています。

どのようなタイミングで消毒などしているのか謎です。

 

東日本大震災の際はご遺体の火葬受け入れを積極的に受け入れていた姿を思い返すと、新型コロナによる死亡者急増した場合には一般の火葬業務を停止し、瑞枝が一挙に引き受けるパターンも考えられます。 

現状はそこまでの状況には至っていないので東京都は様子見というスタンスなのでしょう。おそらく民間の火葬場は瑞枝に対して要請しているでしょうが、まだ動き出す感じはありません。

 

今のシステムだと感染リスクを増やしてしまうので、葬儀社としてはあまり利用したくない。

ということでした。

 

普段利用しない火葬場なので情報が集められていないです。申し訳ない。

 

 

番外編

谷塚斎場

埼玉県草加市瀬崎4-6-36

※まだ体制が完璧には整っていないため断る可能性あり。

遺族の立ち会い可能。

立会い人数:業者含め6名

※もちろん移動制限有り。

 

谷塚斎場は1日1件対応 


多磨葬祭場

府中市多磨町2-1-1

 

遺族の立ち会い可能。

 

立会い人数:業者含め5名

※移動制限有り。

 

多磨葬祭場は1日2件対応 

 

基本的に遺族への対応としては、臨海斎場と同様で立ち会いは極力制限し、葬儀社のみの立ち会いで火葬を行うことが好ましい。

 

ルールの部分は落合、戸田とほぼ同じで、式場や霊安室は一切使えない。

 

ちなみに遺族立ち会いでの火葬の場合は終了後消毒が入ります。

聞いたところによると、初回受入の際に専門業者を利用し制限区域の消毒を行ったところ20数万円かかったそうです。

 

火葬場としては完全に赤字。

自社スタッフで行うにしても、今後死者が増えた場合を考えるとマンパワーが足りなくなりますし、プロの消毒と同じ水準ことができるかといったら出来ないでしょう。

遺族立ち会いを更に制限する、又は拒否する可能性も十分に考えられます。

 

もし御社が取扱うことになったら

都内で新型コロナ死亡者を取り扱ったことのある葬儀社はまだ少ないですが、これから間違いなく増加します。

治療法が確立されてない以上、感染者数に比例して死亡者数が増加するのは当然のことです。

 

病院の院内搬送などを委託されている葬儀社はその場合に備えて、直葬にする旨を了承いただく書面と直葬のプランを組んでおいたほうがいいです。

病院などの施設としてもクラスター防止でご遺族に接触することを禁じるでしょうから、リスニングのみで段取りがとれるツールが必要です。

 

火葬場によって搬送距離も違いますし火葬料もルールも違います。可能性のあるエリアの火葬場でいくつか準備しておいた方がいいです。

 

また、実際に新型コロナ感染症指定の病院以外の施設でも感染者や志望者が出ています。

国から指定を受けていない施設に関しては、納体袋など持ち合わせていないところが大半ですので、院内搬送などの業務を1件でも委託されている病院があれば用意しておきましょう。

 

もし火葬を依頼されたら、会社名は出さないよう火葬場など関係者に知らせておくこと。

葬儀社は軽々しく病院名など口にしないこと。

どこにでもマスコミは潜んでいます。

 

ご遺族には申し訳ないですが、できるだけ接触する時間を減らしスムーズに火葬場まで連れて行けるように準備しておかないといけません。

自分の身内が亡くなって、すぐ火葬するなんて少ない時間で理解しろと言う方が間違っているのは分かっています。

 

それだけ恐ろしい感染症が現場では蔓延しているのです。

実際に経験するとめちゃくちゃ怖くなります。

 

よかったら知人が経験した際の流れをまとめたものも併せてご覧下さい。

火葬場が発表している細かなルールも載せてあります。 

jjjjj.hateblo.jp

 

また、最初にも言いましたが間違っている部分や対応が変わった部分があったら指摘していただけると助かります。

 

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追加情報入り次第更新していきます。

 

04/03 追記

04/07 追記

04/14 追記

04/28 追記