元葬儀屋が暇なときに書く葬儀とか終活のブログ

葬儀のマナーとか調べればいくらでも出る記事はありません。

葬儀費用削減!一日葬の特徴を紹介

こんにちは。

 

最近耳にするようになってきた「1日葬」

 

これはどんな形式なのか?

 

どんなメリットやデメリットがあるのか?

 

何もわからない方にも分かりやすいよう、基本的なことから紹介していきます。

 

 

形式別に更新していきますので少し内容が被ることもあるかと思いますがご了承ください。

 

最終的にあなたにあった形式が見つかれば幸いです。

 

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そもそも1日葬とは

 

1日葬とは、通夜を行わず葬儀だけを行う「1日だけ」形式を1日葬と言います。

 

1日だけの葬儀を「1日葬」と呼んでいますので、家族葬でも一般葬でも、

規模は違えど1日で行ってしまえば1日葬ということになります。

 

じゃあ、「お別れ会」は「1日葬」なのでは?

という声も耳にしたことがありますが、別物です。

 

「お別れ会」は葬儀(密葬)を行った後に一般向けに死の事実を知らせる場として行うものなので、葬儀ではないです。

どちらかというとパーティーだとか総会に近いものかと思います。

 

葬儀とされているものを1日で行ったら「1日葬」で基本的には問題ないはず!笑 

 

 

一般的な直葬の流れ

 

臨終

葬儀社へ連絡

安置施設やご自宅などに搬送

打ち合わせ

葬儀当日(葬儀告別式)

宗教者による読経など(セレモニー部分)

式場でお花入れなどのお別れ

火葬

収骨

※精進落とし(食事)

散会

 

以上が一般的な1日葬の流れです。

 

※23区や一部地域では収骨の後に食事になりますが、火葬中に食事をする地域の方が全国的に見たら多いと思います。

 

 

1日葬のメリット

 

葬儀代金を削減できる

 

1日葬は名前の通り、1日だけなので通夜の食事代がまるまるかかりません。

 

また、式場によりますが1日貸しや時間貸しの料金設定がされている式場もありますので式場の選択によっては式場料金の部分も大きく費用削減できる可能性があります。

 

日程を組みやすい

1日だけなので、先述したような1日貸しや時間貸しの利用が可能な式場であれば、日程選択もあまり難しくなく、スムーズに決めていくことができます。

 

ご家族の予定やご親戚の予定をすり合わせることも比較的容易だと思います。

 

法律的には死後24時間以内の火葬は禁止されています。

※一部の感染症は除外されています。

 

体の負担が少ない

通常お葬式は2日間行うものですが、1日で済ませる形式ですので単純に心労が1日減ります。

 

地域によって違いはありますが通夜に一般の方が会葬に来るエリアではその効果は大きなものになります。

 

1日葬のデメリット

 

宗教儀礼として不十分

通夜・葬儀の2日間は宗教的な意味合いがそれぞれあります。

 

仏教では一般的に、通夜・葬儀を行い戒名を授け成仏するという流れです。

その流れを飛ばすということになりますので、「葬儀ではない」という方々もいらっしゃいます。

1日葬で行いたい場合ですが「菩提寺がいる場合」は必ず確認しましょう。

 

また、地域で認識の差が大きくある形式ですので地方のご親戚がいる場合はその方達にも理解をしてもらう必要があります。

 

葬儀をする意味がよくわからないというひとはこちらもよかったら読んでみてください。

jjjjj.hateblo.jp

 

後々の対応

故人の身の回りの人たちにも配慮した上での葬儀を行いましょう。

 

事前でも事後でもお伝えするじきや人はご遺族にお任せしますが

 

特に付き合いの深かった人たちには事前にお伝えしておかないと、

 

葬儀後にひっきりなしに問い合わせがあったり、週末の度にご弔問にいらっしゃったりして自宅をなかなか空けられないという状態になることもあります。

 

 

1日葬をお考えの方へアドバイス

 最後に1日葬のことを簡単にまとめます。

 

1日葬の特徴

・1日葬は比較的新しい葬儀形式で、従来の通夜・葬儀と2日間行う形式と違い、

 通夜を行わず、葬儀・告別式を1日で済ませる葬儀形式のことです。

 

直葬ではお別れの時間が不十分であるとお考えになるご遺族や、

 2日間来る人が全く同じだから1日で済ませられるなら1日葬がいい

 とおっしゃる方などが最近は多くいらっしゃいます。

 

・単純に1日だけなので、通夜の食事代が無くなります。

 式場によっては1日使用の料金が設定されている式場もありますので、

 式場利用料も節約できる可能性があります。

 

・2日間ではないので、遠方の方の宿泊問題などの身体の負担が軽減されると同時に

 交通費・宿泊費なども少なく済みます。

 

 

 

いくら1日葬を希望しても、お寺の檀家になっていて境内墓地に入る場合は、

そこの寺院にお経をあげてもらい、戒名を授けてもらうということが必要になってきます。

そのため早い段階で信仰している宗教、宗派、寺院の連絡先を調べておきましょう。

 

1日葬や直葬に関しては宗教儀礼として不十分と考えられています。

 

これは、寺院などの宗教者だけでなく古い人はそう考えていることのほうが多いですから、拒絶されることもあるかとは思います。

 

ご自身の考えや、故人の遺志などを思い返して不義理の無いように対応すれば問題なく可能である形式ではあります。

 

ただ、菩提寺に「1日葬はダメ」と言われてしまったら葬儀社はどうすることもできません。

 

菩提寺NGの場合はどうするか

これは実際に多く経験したことがありますが、こういったときは

 

家族だけで食事無しでもいいので通夜をやりましょう。

 

それでお寺さんには失礼のないように御膳料をお渡しすればいいです。

 

訳があって1日葬で行いたいご遺族の場合はこのような対応をする葬儀社が多いです。

 

通夜をしたという事実をつくるしかないですからね…

 

新しい葬儀形式には考え方の違いでのトラブルが多くあることも事実です。

 

当然ですが、葬儀社側が菩提寺ありのお客様にトラブルの多い直葬や1日葬を積極的に進めることはあまりないです。

 

菩提寺無し、少人数と分かったとたんに1日葬を進めてくる担当者は注意したほうがいいです。

 

単純に早く帰りたいだけとか、やる気のない人が多いです。

 

1日葬はだいたいこんな感じでしょうか。

 

もう何年かすれば都会では完全に浸透する形式ですので、いろいろ書いた注意点も意味のないものになるかもしれません。

 

ただ、宗教者に関しては世代交代しないと考え方は変わらないので注意です。