元葬儀屋が暇なときに書く葬儀とか終活のブログ

葬儀のマナーとか調べればいくらでも出る記事はありません。

大切な人が亡くなったとき遺族がする3つの連絡

そのときは近からず遠からず必ずやってくるものです。

いざというときに慌てないように予習しておきましょう。

 

まずは心を少し落ち着かせて、決まった葬儀社がある人はそこに連絡しましょう。

会員証や葬儀社の連絡先が分かるものを携帯しておくようにして下さい。

 

葬儀社も何も決まっていない人は

まず、葬儀をしたい地域名+葬儀社で調べてみることをお勧めします。

 

例)〇〇市区町村 葬儀

 

葬儀社というのは地場に根ざした職業ですから、その地域の事情に詳しい葬儀社で葬儀をするのが良い葬儀を上げるポイントです。

 

また、葬儀はしっかりとした打ち合わせをして組み立てていくものですから葬儀前でも後でも困ったときにすぐ行ける距離でないと確実に不便します。

葬儀後は故人の住所地での役所手続が沢山あります。

そういった意味でも地元の葬儀社を使った方がフットワーク軽く様々なことを進めていけるので身体的にも大分楽になります。

 

しかし最近は上記したような調べ方をしても、定額葬儀紹介サービスのほうが先に表示されることが多くなってきています。

 

ネットに不慣れな方は、事前に近隣の葬儀社何社かに相談をしてみることを強くおすすめします。

そのなかで一番良かった会社を選べばいいのです。

 

前置きが長くなりましたが、そのときが訪れたときどのように連絡を回していけばいいのかまとめました。

 

自身が喪主になる場合や、病院や医師からの連絡窓口になっている人は覚えておいて損はないでしょう。

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①親族・近親者への連絡

緊急の連絡ですので、早朝・深夜にかかわらず確実に伝えたい人だけに電話連絡をしましょう。

ご挨拶などは最小限にとどめ、用件を手短に正確にお伝えしましょう。



※このときの要注意事項

葬儀の方針が決まっていない段階で色々な方に連絡しすぎると、その後の話し合いで家族葬になった場合、ご会葬お断りの連絡をしなくてはいけない事にもなりかねません。その時にはいろいろな方面に情報が広がり、収拾のつかない事態になっていることもあります。

若い人、交友関係が広かった人のお葬式を家族葬など小規模での形式で考えている方は特に注意してください。

 

②葬儀社への連絡

次に葬儀社に連絡をします。

ほとんどの葬儀社が年中無休・24時間営業ですので、時間は気にせず電話しましょう。

 

電話をするとき伝えること

 

・お電話口の方のお名前・連絡先

・亡くなった方のお名前

・亡くなった場所の住所や施設名・病室番号

・ご搬送先(霊安室やご自宅)の希望

・その他ご要望や指示があれば仰って下さい。

 

例1)自宅には帰れないので、自宅前を通って霊安室に搬送

例2)病院(又は施設、警察など)からお迎え時間の指定がある

 

病院によっては、霊安室などに葬儀社が入っていることが多くあります。

搬送やお葬式の営業をかけられることもありますが、決まっている葬儀社があるのなら、きっぱり断ってください。

「〇〇という葬儀社に依頼します。〇〇時にお迎えに来ます。」と言えれば完璧です。

 

葬儀社の所在地から病院まで余程遠くなければ、1時間程度でお迎えにあがります。

 

 

③お付き合いのあるお寺(菩提寺)や宗教者への連絡

これは葬儀社を待っている間、余裕があればでいいです。

 

そして、お葬式の日程を決めるうえで必要な情報が3つあります。

・式場の空き状況(葬儀社が確認)

・火葬場の空き状況(葬儀社が確認)

・お寺(宗教者)の都合(ご遺族が確認)

 

上記3つの空きが重なるときがお葬式可能な日程になります。

宗教者の方に近日中の都合をお伺いしておくと、ご葬儀の日程を決める際とてもスムーズになります。

早朝や深夜帯はご迷惑になってしまうこともありますので、時間を改めて連絡を入れましょう。

 

また、病院や施設によっては長時間の御遺体安置が難しい場所が多くあります。

そのため早急に出発しなくてはならない事がほとんどです。

 

そのときは少し病院から急かされるようなイメージを持つかもしれませんが、霊安室にも限りがありますし病院側としても心苦しい気持ちですのでご理解いただけたらと思います。

 

さいごにポイントと心構え

病院や施設によっては長時間の御遺体安置が難しいことがほとんどです。

専用の冷蔵安置室などの設備を整えている病院は非常に少ないので、早急に出発しなくてはならない状態に必ずと言っていいほどなります。

 

そのときは少し病院から急かされるようなイメージを持つかもしれませんが、霊安室にも限りがありますし病院側としても心苦しい気持ちですのでご理解いただけたらと思います。

 

基本的には葬儀を依頼する葬儀社を事前に決めておくことができれば、いざというときにも焦らず行動できるかと思います。

 

ただ、突然に亡くなってしまう場合も可能性としては少ないですがあります。

その場合は短い時間の間に沢山の選択を迫られる状況になります。

どうしても、短時間のうちに決められないようでしたら、どこの業者でもいいので、とりあえず搬送だけ依頼して、そのあとに葬儀社は家族で話し合って決めても問題ないかと思います。

 

その業者すら見当がつかない場合は、病院や施設に必ず営業に来ている業者はいますので、紹介してもらいましょう。

 

このような知識を身に着けるだけでも、いざというときに心に余裕ができます。

できることからでいいので少しづつ始めてみると余裕のある余生を過ごすことができるはずです。それが終活になっていきます。