こんにちは。
とりあえずハイボールになってきた元葬儀屋の人です。
今回は「市民葬・区民葬」についてお話していきます。
そんなに難しいものではないので、軽めに要所だけをまとめていきます。
市民葬・区民葬とは
市民葬・区民葬は葬儀費用の負担軽減などのために設定された格安プランです。
市民葬取扱業者であれば市民葬での葬儀をすることが可能です。
全葬連という葬儀業者の組合に加盟している葬儀社は取り扱うことができます。
市民葬・区民葬の申請
流れはこんな感じ
1.市民葬を取り扱っている葬儀社に葬儀を申込します。
2.役所で死亡届を提出する際に窓口で市民葬儀券を請求します。
3.葬儀券を取扱業者に渡してください。
葬儀を行う親族の方か亡くなられた方がその市区町村に住んでいれば申請できます。
私の勤めていた会社は全葬連にはメリットを感じられず加盟しなかったので、本当に詳しい内容は分かりませんが、上記2番は基本的に葬儀社で行える部分だと思います。
※特別な理由がない限り死亡届の提出は葬儀社が代行しますし、料金は立て替えしておきます。
実際に必要なのは、
そこに住所地があるということと、
市民葬などを取り扱うことのできる業者に申請するということだけ。
市民葬・区民葬の内容
市民葬・区民葬が最も多く行われている東京23区を基準にまとめました。
市民葬・区民葬の価格に含まれる内容
祭壇料金・棺の料金
これだけ!(笑)
あと、霊柩車運送料金・火葬料金・遺骨収納容器代が協定料金でご利用できます。
※区民葬割引みたいなかんじで、火葬場と霊柩会社がやってくれます。
ほとんどの火葬場の公式サイトには特に記載はありません。
数千円しか安くならないからね…
祭壇やその他料金表
下記の4項目が特別区統一の料金でご利用できますが、その他葬儀に必要な
遺影写真・会葬礼状・生花・斎場使用料等は含まれておりませんので、これらの料金については取扱指定店にご相談してください。
1.祭壇料金(御寝棺含む)(税抜)
区 分 | 料 金 | 区分(長尺棺) | 料 金 |
A1券(金らん5段飾)桐張棺 | 283,800円 | A1券(金らん5段飾)桐張棺 | 295,800円 |
A2券(金らん4段飾)桐張棺 | 236,000円 | A2券(金らん4段飾)桐張棺 | 248,000円 |
B券(白布3段飾)プリント棺 | 124,000円 | B券(白布3段飾)桐張棺 | 156,000円 |
C券(白布2段飾)プリント棺 | 91,000円 | C券(白布2段飾)桐張棺 | 123,000円 |
※満6歳以下の小人はA1券、A2券、B券、C券ともに1,000円プラス消費税分の割引となります。
※祭壇を利用しないで、寝棺のみを利用の場合は次の金額となります。なお、その場合は別途人件費が必要となります。
区 分 | 料 金 | 区分(長尺棺) | 料 金 |
桐張棺 | 60,000円 | 桐張棺 | 72,000円 |
プリント棺 | 40,000円 |
2.霊柩車運送料金(税抜)
区 分 | 料 金 | ||
10kmまで |
20kmまで | 30kmまで | |
宮型指定車 | 30,250円 | 35,750円 | 41,250円 |
普通霊柩車 | 14,160円 | 17,760円 | 21,360円 |
3.火葬料金(非課税)
区 分 | 料 金 |
大人 | 53,100円 |
小人(満6歳以下) | 29,000円 |
10月で変更あるかも。
4.遺骨収納容器代(税抜)
区 分 | 料 金 | |
大人用 | 2号一式 | 10,900円 |
3号一式 | 9,800円 | |
小人用 | 6号一式 | 2,300円 |
こちらも10月で変更あるかも。
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/todokede/sibo/sogi.html
別途人件費っていくらだよ!
などいろいろと突っ込みどころがあるかと思いますが、
祭壇料金は一般的な葬儀社の取り扱う普通のものよりは格段に安いです。
元葬儀社からするとこんなもの、みっともなくて勧められないです。
なぜならこの価格帯でも十分な利益が出るように計算されたプランだから。
そうなると、葬儀紹介サイトなどに行き着くわけですよ。
まだこの手の業者の方がまともなものはできます。なにより安いし。
それにしても、一般の方が区民葬のページ見て何が理解できるのか。
含まれていない部分は指定業者に相談しろって怖すぎだろ。
はっきり言って全葬連なんて老害しかいないし、未だにホームページすらない業者もいるからね…ぼったくられるだろ。危険すぎる。
市民葬・区民葬はあんまり安くないかも
市民葬・区民葬のシステムは料金表のとおり何にもセットになっていなくて、必要になったものは1つずつ加算されていく仕組みです。
祭壇料金を安く抑え、色々なものを使わないという選択をしないと安くなりません。
食事無し、供花・香典断って返礼品無しにするとかね。
それから、最近の葬儀社の葬儀プランって安いもので40万ぐらいで
花祭壇・棺・遺影・ドライアイス・会葬礼状・寝台車・その他消耗品
こんなもんは入ってます。
あと、プランに含まれない部分として
式場費用・霊柩車・食事・返礼品・お布施などかかります。
それで、総額すると安くて100万ぐらい。
23区だと式場・火葬料がすごく高い。そして仏式でお布施入ると
100万切るのは至難の業。
なりふり構わず格安でいけば可能だが…
だから式場選びで大きく葬儀代金を節約できることもあります。ここで節約できればかなり変わってくるよ。
後日追記して、格安業者と比較でもしたいと思います。