元葬儀屋が暇なときに書く葬儀とか終活のブログ

葬儀のマナーとか調べればいくらでも出る記事はありません。

東京博善のお葬式・直葬プランの総額いくらになるのか計算してみた。

最近、東京博善が葬儀をやり始めたのでどんな価格帯か見てみます。



東京博善株式会社とは

・葬儀と火葬を同じ場所で行える式場・火葬炉一体型の施設です。

東京都内に6カ所ある東京博善の斎場は、「式場を併設した火葬場」であることが大きな特徴です。通常、葬儀は葬儀用の会場で行い、火葬は別の施設で行うのが一般的ですが、東京博善の斎場は式場を併設した火葬施設となっており、葬儀と火葬を同じ場所で行うことができます。そのため、葬儀・告別式のあと、移動することなく、シームレスに火葬や初七日法要までの儀式を行うことができ、効率よく、葬儀に関わるすべての工程を進行させることができます。ご遺族や参列者の方々にとっても各儀式の間の待ち時間が短縮されることから、葬儀の負担が軽減されるというメリットがあります。葬儀の多様化が進むなか、東京博善では、一般葬から家族葬、一日葬 など、さまざまな規模・様式の葬儀に対応します。

 

www.tokyohakuzen.co.jp

23区のほとんどの火葬場を運営しているのが東京博善ってことです。

 

東京博善直葬プランを見てみる

 

www.tohaku-sougi.com

 

まず「直葬プラン価格」が159,000円

 

それに加えて面会が出来ないのがこのプランの特徴といいますか、、、

この価格で直葬をする制限になります。

 

言い方は悪いかもしれませんが、

あまり故人に対して思い入れが無かったり、独居老人など見送る人が誰もいない人をターゲットにしたプランでしょう。

 

また、よくある価格の見せ方ですが

159,000円は総額ではないので注意してください。

 

ではプランの内容から見てみます。




プラン価格に含まれる内容

 

・搬送車(寝台車)10km

 

・防水・防菌シーツ

ご遺体を包むことのできるシーツ

 

ドライアイス1日分

 

・役所手続き代行

死亡届・火葬許可証の届出

 

・棺(桐棺)

 

・棺用布団

 

・運営スタッフ1名



以上の7項目が含まれます。

 

必要最低限と謳っていますが、亡くなった人に対して必要な物品が必要最低限含まれているというだけです。これだけでは火葬は出来ません。

この他になにが必要かと言うと



このプランで必ずかかる追加費用

 

・火葬料金

 75,000円

 

・容器料金(骨壷・白瀬戸6寸)

 12,430円

 

・保棺料金1日分(霊安室)

 4,400円(一般保棺) 冷蔵の場合は9,900円

 

・休憩室料金(火葬中の控室)

 660×5名=3,300円

 

仮にですが椅子席で5名参列の場合の計算です。

公式ページで5名までの想定のプランだということなので。

以上の4項目は火葬場にかかわる費用ですので必ずかかります。



これを直葬プラン価格と合わせると

 

159,000円 + 95,130円 = 254,130円



さらに資料請求をするだけで3万円割引されます。 

 

159,000円→129,000円になり、割引適用した場合の合計は

 

224,130円となります。



家族葬

 

 

224,130円が「条件が整っている場合の」東京博善直葬の最安です。



確かに23区内で直葬をするとなると比較的安い部類に入るかもしれません。

 

 

では、「条件が整っていない場合」とは

 

・搬送距離が10kmを超える場合

プランは10kmまでの計算です。超過した場合は追加料金がかかります。



・火葬までの数日が空いてしまう場合

その日数分のドライアイスの追加と、保棺料金の追加が発生します。

※ここがかなり大きな差額を生みます。

3日空いたとすると3万~4万程度の追加費用が発生します。

 

・人数が多い場合

人数によりますが大きな控室を借りた方が良い場合もあります。

※人数がいて特別費用に困っていない限りは、小さくても良いので葬儀をした方が良いと思います。

 

・オプションを付けたい場合

直葬のオプションとしては「お寺」と「棺に入れる花」が代表的です。

 

・ちゃんとお別れしたい場合

プランの決まりで面会が出来ないようになっているので、しっかりとお別れの時間を

作りたい場合は上位のプランに切り替える必要があります。(+7万)

 

 

良い言い方をすると拡張性の高いプランではあります。

悪い言い方をすると何も入っていないプランです。

 

このプランは一見「安い」。

 

やはり安い分デメリットはあるものです。

 

このプランは「委託火葬」に非常に近しいものかと感じます。

これは遺族などの見送る人が誰もいない場合の火葬のことなのですが、プラン内容として非常にそれに近いイメージがあります。

 

遺族としてはやはり最後に顔ぐらいは見たいと思うのが普通です。

面会をしたいという場合は1つ上の「火葬式」にした方が良さそう、、、

 

と思いましたが博善の「直葬」と「火葬式」はプラン内容が薄すぎる。

ただ、面会ができるという違いだけで差額が7万円も発生します。

 

人件費高すぎて草

 

資料請求して3万引かれたとしても内容を見ると高い。

 

普通の葬儀社だったら同じような価格帯で簡素な桐棺は出さないし、棺に入れる花ぐらいは付いてます。

 

東京博善のお葬式の「直葬」・「火葬式」は現状のプラン構成では、はっきり言って

無しです。

 

高いとか以前に内容が薄い。濃くしようとすると相場より高くなっていく追加ありきの形式になっているので、おすすめは出来ません。

 

ネームバリューもありますし広告打ちまくっているので、問い合わせ来たらラッキーぐらいのプランなんじゃないかと思います。