元葬儀屋が暇なときに書く葬儀とか終活のブログ

葬儀のマナーとか調べればいくらでも出る記事はありません。

親の葬儀の相談は不謹慎なの?

事前相談を受けている時にこういったことを気にされているお客様がいらっしゃいます。



結論から言うと
不謹慎ということはないです。
覚悟を決めてきてくれてありがとう。と言いたいぐらいです。


今は入院中であまり長くないといわれている状況の方が

葬儀を意識して相談にいらっしゃることが非常に多く、

その後の容体が安定して少し心に余裕が持てることもあります。

また、相談が終わってすぐに容体が急変して亡くなってしまった。

そんな経験もあります。

頑張れるかどうかは本人次第ですし、わかりません。

 

やはり葬儀社目線で感じるのは、いざという時に準備しておかないと

失敗する確率は限りなく高まります。

何をもってあなたが失敗したと感じるかはわかりませんが、

そのわからないところを解消しないと、優秀な葬儀社でも失敗します。

 

葬儀に関して詳しいのは基本的にお寺や葬儀屋だけです。

趣味で葬儀に詳しい人なんてほとんど見たことがありません。

葬儀の事なんて普通わかりませんからそれをリサーチするのも終活になるし

親のためにもなります。

 

車に詳しい人はたくさんいますよね。

その人はそれの市場価値や相場を理解しているからこそ正しい判断ができ、自分に最適な販売店を選ぶことができます。

 

なぜ分からない葬儀に対して相談をしないのか疑問です。

万が一の時に探し始めても良い葬儀屋さんには巡り合えないと思います。

とりあえず葬儀をするエリアの業者から話を聞いてみるといいと思います。

自分には高いなと感じるようだったら比較サイトのようなところで探すのもありです。


葬儀屋には高いなら高いなりの理由があるはずです。

安い葬儀屋も何らかの理由があって安くしているはずです。

安い葬儀が悪いものだとは言い切れませんが、葬儀社はサービス業なので
質が低くても安いから文句は言えません。

安いサービスを選択しても見返りは安いものです。

 

高い葬儀社は社員の教育が行き届いていたり、式場が立派であったりと
維持費がかかりますからある程度は高くて当たり前です。

時々尋常じゃなく高い見積もりを出した葬儀社から逃げるように相談にいらっしゃる方もいます。

ぼったくりもまだ少なからず存在するということです。

 

やはり数社から見積もりを取ってみて判断する必要があると感じます。

大体の相場が見えてきたら、どの葬儀社の対応が良かったかで判断するといいです。

特別お金がないわけでない人はこの方法が良いと思います。

 

とにかく安くできる葬儀社を探している方はネットで探してみてください。
格安葬儀社は同じような価格帯の会社がいっぱいありますから。

こういった格安葬儀社は総じて葬儀ブローカーと言われる「小さなお葬式」や「よりそう」などに登録しています。

自力で仕事を取ってくることができないからインターネットの力を借りることになった葬儀社ばかりです。
つまり実力が無い会社ということ。

品質には期待してはいけません。中華製品みたいな感じです。
ときどきギリギリ許せるレベルのものがあるかもしれません。

 

また車の例えになってしまいますが、中古車販売店で同じ車でも価格が違うことはよくあります。
納車整備が付いてなかったり、何の保証も付いていなかったり、車体価格だけを載せているパターンがあります。

 

このような商品には価格の横に総額と表記されていないのがミソだったりします。

葬儀ブローカーのサイトや大手葬儀社のサイトも同様ではっきりしない表記がとても多い。

そもそも詳しい料金が載っていません。


互助会なんか特にひどいです。

システムとしてお客様が積み立てをしているので「葬儀は〇〇互助会に頼む」
という感覚になっているんですね。

こうなると比較検討なんてしようともしない無知な消費者が出来上がるわけです。

無知な人を食い物にできるんですから互助会の葬儀費用っていうのはものすごく高くできます。


大手葬儀社も同様です。有名ですから葬儀依頼はどんどん入ってきます。

有名なところに頼んでおけば安心という感覚は葬儀社選びにおいては該当しませんので捨てましょう。

意外とその辺にある小さい葬儀社が周辺地域で圧倒的なシェアを持っていることも多々あります。

 

無知は罪です。

葬儀は高い買い物ですからよく考えましょう。